3月23日
[2016.03.23]
桜の開花もはじまり、春を感じる季節になってきました。ただ、まだまだ暖かさと寒さがつづきますので、体調管理には注意が必要ですね。
当院で行っている手術には、網膜光凝固術、涙点プラグ挿入術、ものもらい摘出術、眼瞼下垂手術があります。
そのなかでも眼瞼下垂手術について、去年10月に開院してからの手術件数も増えてきていますが、眼瞼下垂という病名や手術をご存じの方が少ないなと感じています。
いろいろなご質問や、手術前の不安等を外来でお聞きしますので、少しずつ、ブログの方でお話しさせていただければと思います。
前回は男性のお話しでしたので、今回は女性のお話しです。
女性の方は、たまに、美容形成とまじっていて、手術をしたらパッチリ二重になりますか?や、好きな女優さんのような切れ長二重になりますか?とのご質問をいただきます。
こちらも難しいことが多いです。昔、パッチリ二重だったかたは、術後にそのようになることが多いですが、もともと厚ぼったい瞼だったかたは、術後に瞼は拳上し目が開きやすくなり軽くなりますが、厚ぼったさは残ります。眼瞼下垂の手術は、美容形成手術ではなく、年齢とともに落ちてきた瞼をあげ、少し昔に戻る手術だととらえていただきたいです。
手術は、簡単にお話しすると、ひとつはたるんだ皮膚を取ること、そしてもうひとつは瞼を挙げる筋肉が緩んでいるのでそれを縫い縮め、筋肉の機能を回復することです。
どちらか片方のみでいいのか、両方組み合わせるのかは、手術前の状態で決まります。
また、下垂の程度によっては、1回では難しいこともあります。
ご不安な方は、術前にご相談ください。
当院の眼瞼下垂手術は、美容形成ではなく、眼瞼下垂症という病気に対する保険適応の手術となっています。
保険適応の手術だから、まぶたが挙がりさえすればいい、だけではなく、なるべくみためも自然に仕上がるように手術をしています。
また、手術には炭酸ガスレーザーを使用しており、手術中の出血、術後の腫れの少ない手術になっています。
顔にメスをいれるなんて、と敷居の高い手術のように感じられているかたも多いと思いますが、年齢とともに水晶体が濁って白内障になるように、まぶたも下がって眼瞼下垂になります(原因がハードコンタクトレンズ長期装用等、年齢のみが原因ではありませんが)。まぶたを自分の手でひっぱりあげてみて、すっきりする、視界が広がり明るくなる、と感じられたかたはご相談ください。