3月15日
[2016.03.15]
当院で行っている手術には、網膜光凝固術、涙点プラグ挿入術、ものもらい摘出術、眼瞼下垂手術があります。
そのなかでも眼瞼下垂手術について、去年10月に開院してからの手術件数も増えてきていますが、眼瞼下垂という病名や手術をご存じの方が少ないなと感じています。
いろいろなご質問や、手術前の不安等を外来でお聞きしますので、少しずつ、ブログの方でお話しさせていただければと思います。
手術後の顔の変化についても、質問をされることが多いです。
女性の方と男性の方とで必ずしも違うわけではないのですが、傾向として、女性の方より男性の方のほうが大きな変化を望まないことが多いです。
術後変化しない、ということは難しいです。男性の方は、ぱっちり二重になり、かわいらしくなる「ぱっちりおめめ」になるのはいまさら恥ずかしい、といわれることが多いです。
年齢とともにたるんでおちてきた瞼を戻す手術ですので、気になるかたは昔の写真を持ってきていただき、ぱっちりと瞼をあげすぎないように、参考にさせていただいています。手術前のご相談も大切ですね。
以前手術された男性のかたは、手術をしたと周囲に知られないようにしてください、とおっしゃられました。状態としては、重度の眼瞼下垂で、皮膚もたれていて、たれた皮膚で上のまぶたのふち(まつ毛の生えているところ)を覆っているほどでした。お顔の変化が全くない手術というのでは、瞼はあげられません。二重の幅を狭くするので、心配されている「パッチリおめめ」にはならないこと、たれている皮膚は取らないとすっきりしないことも、お話しだけでは不安はとることができず、実際にたれている皮膚を指で挙げていだだき、余分な皮膚がない状態を体感していただきました。