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2月23日

[2016.02.23]
当院で行っている手術には、網膜光凝固術、涙点プラグ挿入術、ものもらい摘出術、眼瞼下垂手術があります。
そのなかでも眼瞼下垂手術について、去年10月に開院してからの手術件数も増えてきていますが、眼瞼下垂という病名や手術をご存じの方が少ないなと感じています。
いろいろなご質問や、手術前の不安等を外来でお聞きしますので、少しずつ、ブログの方でお話しさせていただければと思います。
 
よく外来でご相談を受けるのが、眼瞼下垂の手術を両眼同時にするのか、片眼別々にするのか、という質問です。
手術当日の帰宅に付添の方のご都合がつかない場合は、危険ですので基本的に片眼ずつの手術をお願いしています。
 
両眼手術の術後は、ガーゼを付けての帰宅となります。全くみえないのではないか、と心配される方もいますが、足元は見えるようにガーゼをつけていますので、足元はみえます。正面をまっすぐは見えません。帰宅後も通常の家事や、仕事は、術後当日は難しいです。できれば手術当日の術後は、冷やして安静にしていていただきたいです。女性の方で家事が休めないかたは、夕食の支度をされてから手術に来られるかたもいらっしゃいます。
翌日はガーゼを交換し、小さなガーゼになります。翌々日にはガーゼをはずし、洗顔も可能となります。術後の腫れは、手術翌日、翌々日に一番腫れ、その後ひいていきますが、術後一週間ほどは、接客業の方はお休みされることが多いです。両眼にガーゼをつけて隠すことが難しいため、少し濃い色眼鏡などを使用されるかたもいます。
メリットは、術後のダウンタイムの時間が1回で済むことです。縫ったところの糸をとり、見た目もほぼ問題なくなるのが手術後10日から14日程度です。また、手術中に左右差が出にくいように調整しやすいです。
 
当院の眼瞼下垂手術は、美容形成ではなく、眼瞼下垂症という病気に対する保険適応の手術となっています。
保険適応の手術だから、まぶたが挙がりさえすればいい、だけではなく、なるべくみためも自然に仕上がるように手術をしています。
また、手術には炭酸ガスレーザーを使用しており、手術中の出血、術後の腫れの少ない手術になっています。
顔にメスをいれるなんて、と敷居の高い手術のように感じられているかたも多いと思いますが、年齢とともに水晶体が濁って白内障になるように、まぶたも下がって眼瞼下垂になります(原因がハードコンタクトレンズ長期装用等、年齢のみが原因ではありませんが)。まぶたを自分の手でひっぱりあげてみて、すっきりする、視界が広がり明るくなる、と感じられたかたはご相談ください。
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